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学科 メディア学科
年度 2022
ゼミ名 佐伯 順子
タイトル 化粧品広告における男性モデル
内容  近頃、徐々に男性が女性向けとされるような基礎化粧品・化粧品の広告に登場してきたように感じる。なぜ彼らは、ターゲット層が女性と思われる場合においても起用されているのだろうか。そこで、本論文では令和の化粧品広告のなかで、男性モデルを起用している例を分析する。研究の方法としては、先行研究をまとめるとともに、令和の化粧品広告のなかで男性モデルを起用している事例を集め、その広告がなぜ男性モデルを起用していたのか、その男性モデルを起用することによりどんな効果を得んとしているのかなどを考察していく。 分析の結果、なぜ男性が化粧品広告に起用されているかということについてだけではなく、今後の男性の化粧行動のゆくえについても考察することができた。
講評 化粧品広告における男性モデル起用の意味について、化粧に関する先行研究を精査したうえで、男性モデル起用の近年の化粧品広告の事例を収集し、質的分析を加えることで考察した。具体的な化粧品広告の収集・分析とともに、社会におけるジェンダー状況の変化と照らし合わせながら、明治の近代化に遡る女性=化粧というジェンダーの非対称性が、女性の社会参画が促されるに伴い、ジェンダーレスな状況に変化したことを実証的に論じた。また、男性にとっての化粧が、主体的でポジティブな自己像の構築につながるとして、今後は化粧品利用の実態においても広告においても、ジェンダーの二分法が意味をなさなくなる可能性が高いと結論づけた。日本社会と化粧文化との関係を、メディア論、ジェンダー論の観点から考察し、将来像まで見通す独自の研究成果をあげた。
キーワード1 化粧
キーワード2 化粧品広告
キーワード3 広告分析
キーワード4 推し活
キーワード5 ジェンダー
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