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学科 メディア学科
年度 2022
ゼミ名 池田 謙一
タイトル インターネットメディアの複数利用の実態調査とメディア利用満足度の検討
内容 本研究の目的は、複数のインターネットメディアを横断的に利用する現代のメディア利用の実態と、メディア利用の満足度を構成する要素を明らかにすることである。
ネットアンケート調査を実施し、異なる場面ごとに使うメディアやユーザが満足度を感じるメディアの特徴について尋ねた結果から、それぞれのメディアが選ばれる要因とメディア利用の傾向を検討した。まず、信憑性重視度と即時性重視度の影響力の大きさの差を調べたところ、どちらも日常時に比べて緊急時で高くなったが、即時性重視度の方がより大きな影響力を持っていた。次に、年代別で各メディアへの印象と実際の利用の関連を検討したが、関連が見られたのは一部のメディアとメディアの特徴の組み合わせに限られ、明確な傾向を証明することはできなかった。
最後にメディア利用満足度の構成要素の分析を行ったが、メディアごとの利用満足度構成要素に顕著な違いを見ることはできなかった。また、メディア利用時間と利用満足度構成要素の関連について検討したところ、利用満足度構成要素のうち「話題性の強さ」「専門家の見解」で正の相関、「情報量の多さ」で負の相関が見られ、情報収集時に“コストパフォーマンス”を重視するユーザ像が浮かび上がってきた。
講評 インターネットメディア内のクロス利用と使い分けの研究は少なく、アンケート調査に基づいた検討に意義があった。緊急時と平常時でのメディア利用と満足のあり方を多変量解析などを含めて掘り下げたが、明確なパターンを析出することは難しく、その中で情報取得のコストパフォーマンスの重要性を浮かび上がらせた点で、近年のアテンションエコノミーの議論にも通じる発見があった。この点の展開がさらに進められると良いだろう。
キーワード1 インターネットメディア
キーワード2 情報収集
キーワード3 利用と満足
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