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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2009 |
ゼミ名 | 野村 裕美 |
タイトル | 男性介護者の現状と求める支援――つながりの構築を目指して―― |
内容 | 今、在宅で高齢者を介護する3人に1人は男性である。従来「女性の問題」といわれていた高齢者介護は、今や男女問わず誰にとっても関わりのある問題となっている。一方、男性介護者は多くの場合、家計の大黒柱としての経済的課題や両立の困難、家事の未熟性や仕事中心の生活から介護生活への移行による不適応など様々な困難を抱えている。また、「男らしさ」の規範は孤立を深める大きな要因となっており、男性介護者をとりまく仕事と介護の両立支援や福祉サービスは、男性介護者のニーズとはかけ離れたものになっているのが現状である。本論文ではこのような男性介護者の実態を明らかにし、求められる支援の形として、新たに始まった男性介護者支援への取り組みを考察しながら、男性介護者同士のつながり、社会的ネットワークの構築の必要性とその意義について論じていく。 |
講評 | とにかく、自分に何かを課すように4回生になっても授業を多くとり、少しでも多くのことを学んで卒業していきたいという、伶雅の学びへの強い意思が結実された論文となりました。実際に男性介護者の会に何度も足を運び、そこで感じとった男性介護者たちの思いを、既存のインタビュー調査を足がかりに纏め上げました。多くの統計をきちんとあたり、介護問題に触れながらも、制度論に論旨が流れていくことを避け、かたくなにつながりの構築という観点からの展開にこだわりつづけました。人は孤独や窮地に追い込まれた時、まず何を必要とするのかを改めて考えさせられた論文でした。論文の完成度の高さとは比べものにならないほど、ゼミでの討議ではおっちょこちょいで、伶雅はいたって真面目なんだけれども、的外れなコメントでみんなを和ませてくれました。 |
キーワード1 | 男性介護者 |
キーワード2 | つながり |
キーワード3 | 家族介護者支援 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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