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学科 | メディア学科 |
年度 | 2022 |
ゼミ名 | 水出 幸輝 |
タイトル | 放送作家・高須光聖にみるダウンタウン論 「放送作家」「テレビ文化」「お笑い」「客観性」 |
内容 | 本稿はテレビ文化史、放送作家史を整理したうえで、ダウンタウンの同級生であるにもかかわらず、これまで正面から論じられてこなかった高須光聖に焦点を定めてダウンタウンを論じるものである。1980年代後半からテレビに進出し始めた二人は既存のバラエティ番組の常識を次々と打ち破り、後輩芸人が活躍する素地を多く提供した。お笑い論壇においては、彼らの芸風やネタは若者ウケしか狙っていないと言われていた。しかし、ダウンタウンは若者受けを狙うというネタのフォーマットは変えずに、その中で年配層でも通用するような漫才へとアップデートさせ、あらゆる世代を取りこんでいった。また、その裏には高須の存在が重要であった。幼馴染という関係性だからこそ、番組の司会や賞レースの審査員などを務め、お笑い界の重鎮となった彼らにも厳しく指摘ができた。そして、1994年以降高須はダウンタウンの番組だけでなく他番組も担当し始めた。それは、お互いが身内笑いに走ることなく、客観性を保つ良いきっかけとなった。高須がもたらしたこの客観性はダウンタウンがさらなる躍進を遂げる一因になったと考えられる。 |
講評 | 若手プロデューサーが制作した番組がネット上で話題を呼んだり、放送作家を素材にしたテレビ史が刊行されるなど、近年はテレビの作り手への関心が高まっているように思える。執筆者はそうした背景を踏まえつつ、ダウンタウンとその幼馴染である放送作家・高須光聖について論じた。ダウンタウンにとって重要な存在であるはずの高須がほとんど論じられていない、という先行研究との対応でうまく議論を整理することができた。 |
キーワード1 | 放送作家 |
キーワード2 | テレビ文化 |
キーワード3 | お笑い |
キーワード4 | 客観性 |
キーワード5 | |
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