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学科 | メディア学科 |
年度 | 2022 |
ゼミ名 | 水出 幸輝 |
タイトル | 『キネマ旬報』から見るコンテンツ視聴体験の変化 新しい視聴の形としてのストリーミングメディアに注目して |
内容 | 本稿では、近年急速に普及が進むストリーミングメディアの登場が、コンテンツの視聴体験にどのような影響を及ぼしたかを、雑誌『キネマ旬報』を用いて検証した。受け手、送り手、その両方の三つの視点で分類し、考察している。受け手は、時間の制約から逃れた視聴が可能になったことや、レコメンド機能によってコンテンツを選ぶ行為にも変化が生じていた。送り手については、テレビ局とストリーミング業界の協力関係によって、番組を世界に発信できるようになったことを、Netflixとフジテレビの事例などをもとに確認した。受け手と送り手両方の影響は、空間の制約から逃れることが可能になったことだ。視聴者はこれまで地理的な制約から見られなかったコンテンツを視聴可能になり、送り手も配信を意識した番組作りや制作に予算を投じるようになった。以上のことから、ニューメディアとしてのストリーミングメディアとテレビの関係性は、かつてのビデオと映画の関係性と同様であることが明らかとなった。 |
講評 | 先行研究を丁寧に読み解き、映画の見る経験の歴史を明らかにした上で、現代的なコンテンツ視聴のあり方を検証した。新聞雑誌記事の調査をもとに、受け手、送り手、受け手/送り手双方に関する議論を分類・整理した労作である。〝ストリーミングメディアの急速な普及とテレビ離れ〟というわかりやすい図式に囚われることなく、実際の調査に基づきながら議論を展開したことが特に評価される。 |
キーワード1 | ストリーミングメディア |
キーワード2 | テレビ |
キーワード3 | 映画 |
キーワード4 | コンテンツ視聴 |
キーワード5 | キネマ旬報 |
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