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学科 メディア学科
年度 2022
ゼミ名 水出 幸輝
タイトル TBS火曜ドラマが描く女性像 『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(2021)を事例に
内容 本論文では、2014年に新設されたTBS「火曜ドラマ」枠に着目し、同枠で放送されるテレビドラマの女性の表象について検討している。分析・考察を行うにあたり、まず先行研究をもとに、1970年代、1980年代、1990年代のテレビドラマにおけるジェンダー表象や女性像を確認し、男性の家事労働や女性の社会進出に関する描写がやや増えていることを指摘した。ドラマ分析にあたっては、『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(2021)を対象とし、シーンやセリフをもとに主人公の意識の変化に注目した。同作は、もともと仕事への熱意ややる気がなく「結婚までの腰掛け」として仕事を始めた主人公が、次第に楽しさややりがいを覚え、最終的には結婚よりも仕事を選択するという内容である。女性が結婚ではなく仕事を選び取り、自分自身で幸せを手に入れるという結末が2000年代以前のドラマとの違いとして指摘される。
講評 「TBS火曜ドラマ」というテレビ放送における枠への関心を、作品を分析することによって掘り下げた。トレンディドラマ隆盛の時代と比較した場合に、ドラマに登場する女性の仕事観、恋愛観が大きく異なることは予想できるものではある。だが、対象としたドラマのストーリーを丁寧に追いかけながらセリフやモノローグを分析し、女性主人公の価値観が変化する様子を跡づけたことは評価される。
キーワード1 ドラマ
キーワード2 女性表象
キーワード3 仕事
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