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学科 | メディア学科 |
年度 | 2022 |
ゼミ名 | 水出 幸輝 |
タイトル | インターネット・SNSはグラフィティ文化をいかに変えたのか |
内容 | 近年、グラフィティ文化におけるインターネット・SNSの利用は盛んである。しかし、グラフィティ文化に対する考察や、インターネットを含んだ議論は十分になされていない。そうした問題を鑑み、本稿はそのライターたちの語りから、インターネット・SNS がいかにグラフィティ?化を変容させたか、「記名性/匿名性」、「?体性」、「奇襲性」の三つの観点から考察している。特に本稿では、グラフィティのグッズや写真を取り扱っているサイト「Bombing Science」におけるグラフィティ・ライターへのインタビュー記事を資料に据えた。インターネットはグラフィティの「記名性」を強め、「匿名性」を弱めることで、ライターのアーティスト化を促進した。そしてグラフィティの持つ「身体性」を強調した。一方で、インターネットは、ストリートからライターの身体などの「物質的なもの」を奪ってしまい、インターネット上において「奇襲性」は失効していた。ストリートの現場とは異なったグラフィティの在り方がSNS上では展開されていることが明らかとなった。 |
講評 | もともと「グラフィティ」文化が備えていた絶妙なバランスを、SNS・インターネットの登場が揺り動かしていく様子を説得的に論じた。特に、「グラフィティ」を文化たらしめる要素が、ログ(記録)が残り続けるというインターネットの性質に影響を受けるという「匿名性/記名性」の議論は興味深い。出色の論文である。 |
キーワード1 | グラフィティ |
キーワード2 | インターネット |
キーワード3 | SNS |
キーワード4 | ストリート |
キーワード5 | |
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