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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2022 |
ゼミ名 | 越水 雄二 |
タイトル | ド・レペの功績を基にした効果的な聴覚障害教育の考察 |
内容 | この論文では世界で初めて聾学校を設立したド・レペの功績から聴覚障害を持つ子ども への教育について考察する。彼が学校を設立する以前は家庭での教えや、個人的な教育し か行われておらず、身分によって教育を受けられる子供は限られていた。しかし彼は私財 を費やし、偏見や誤った考えによって差別を受けていた聾児を身分によって区別すること なく集め、授業を行い、生活を保護した。さらに聾教育を世界へと広めるために、公開授 業を行った。彼の慈悲深さはどのようなところで育まれ、影響を受けてきたのかを見てい くとともに、どのような方法で教育を行ったのかを明らかにしていく。 また彼の業績は現代の聴覚障害教育にも多くの点が活用されている。そこで彼の聾者に 対する精神性や工夫された教育方法を基に、現代の聴覚障害教育における問題点を把握す る。その点で日本の聾教育の歴史や聴覚障害者の経験を踏まえた心理面を基に、学校教育 の中で教師としてできることについて考える。 |
講評 | 18世紀後半のフランスで聴覚障がい者のために 手話法を用いて教育を行う学校を設立したド・レぺ(1712-1789)の活動や思想については、日本ではあまり広くは知られていない。彼の事績を先行研究から学び、さらに近代日本の聾教育史を概観した上で、これからの学校教師の課題を考察する意欲的な試みを評価したい。ド・レぺの実践を可能にした歴史的背景と、現代における難聴者用先端機器を使用する教育方法とについて、今後も調べてほしい。 |
キーワード1 | 西洋教育 |
キーワード2 | ド・レペ |
キーワード3 | 聾教育 |
キーワード4 | 聴覚障害教育 |
キーワード5 | 手話 |
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