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学科 教育文化学科
年度 2022
ゼミ名 奥井 遼
タイトル 興味を引き出すには~自然体験の事例から考える~
内容 本論文は、経済活動に振り回されない自分らしい学びを目指して、経済活動から離れた自然に焦点を当て、自然の中での活動が興味の創出にどう作用するか調べたものである。先行研究には量的調査が多く見られたものの、質的調査には管見の限り十分な蓄積がない。そのため本論文では質的調査を方法として調査を進めた。具体的には、フィールドワークとして農業体験を行うとともに、子どもたちと森の中で遊ぶプログラムでの参与観察を行った。それらをふまえ、自然体験によって学ぶことの興味が引き出されることを指摘している先行研究を引き合いに出しながら、自然体験を通して得られた事例の考察を行った。その結果、自然体験は学びをめぐる興味を引き出すという可能性が示唆された。具体的に、子どもの場合、適応力、想像力、問題解決能力等多方面で効果が見られ、成人後の大人の場合、人間関係構築力向上の効果が見られた。
講評 学びに対するモチベーションの低下が指摘されて久しいが、本稿では、自然の中での体験活動にその問題解決の可能性を見出した。富山の農家でのフィールドワークや京都の幼児の自然体験教室のボランティア活動を通じて事例を収集し、自然体験が興味関心や創造性を高める契機になりうることを論じている。フィールドワークが単発的であることや先行研究に対する学術的貢献が不十分であるといった難点が見られるが、問題意識を十分に反映させた意欲作である。
キーワード1 自然体験
キーワード2 農業体験
キーワード3 質的研究
キーワード4 興味
キーワード5 野外教育
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