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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2022 |
ゼミ名 | 奥井 遼 |
タイトル | 子どもと自閉症と親と―幼稚園と障害者福祉サービス事業所、親御さんの話からみる― |
内容 | 本稿では、筆者がフィールド(京都市立M幼稚園、障害者福祉サービスL事業所)に入り、ミクロから見た子どもたち、自閉症の方々、その親御さんの方達とのコミュニケーションをめぐる体験的エピソードを書き記す。フィールドに立ってみると、筆者自身驚くことが多い。例えば、子どもと自閉症の方といっても必ずしも無力な存在なのではなく、一人で/介助なしでできることも多く、職員たちの関わり次第で行動の可能性を大きく広げることができる。また、幼稚園教諭や事業所の職員の方たちがあまり深入りすることのない、子どもと親という関係性についても示唆的である。自閉症の親御さんたちは、自身の子どもたちに様々な想いをもっている。その想いに触れることで親と子どもの関係性そのものの尽きぬ魅力を感じることができる。本稿は、子どもや、自閉症の方々を支援する対象、研究の対象として見るのではなく、子どもたち、自閉症の方々の視点、親御さんへのインタビューをありのまま聞いて感じたことを書くことを目指している。 |
講評 | 子どもや自閉症の当事者といえば被支援者、すなわち支援や介助なしでは生活が困難であると理解されがちであるが、筆者はフィールドでの当人たちとのやりとりを通じて、当人たちが自らの力で主体的に状況を切り開いていくような姿に出会う。本稿は、現場において出会った事例や、職員や保護者へのインタビューをふまえながら、日々の支援の営みを当人たちがどのように意味づけているかを明らかにしようと試みるものである。理論的な探求に不十分さは見られるものの、当人たちに向けた筆者の細やかな眼差しに学ばされることも多い。 |
キーワード1 | 幼児教育 |
キーワード2 | 子ども |
キーワード3 | 自閉症 |
キーワード4 | 支援教育 |
キーワード5 | 親 |
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