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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2022 |
ゼミ名 | 奥井 遼 |
タイトル | テニスのシリアスレジャー的側面―社会人サークルでの参与観察を通じて― |
内容 | 本研究はテニスに没頭する社会人に着目して、「シリアスレジャー」としての活動の意味を捉えることを目指すものである。具体的には、社会人テニスサークルでのフィールドワークおよび参与観察を通じて、参加者たちがテニスに没頭することの意味づけや、シリアスレジャーとしてのテニスの課題を明らかにした。テニスに没頭する理由はサークルがサードプレイスになっていること、強制されない環境で自由にテニスをできること、指導者として人の役に立てることの3点であり、大変中身の濃い体験の場となっていることが明らかになった。一方でシリアスレジャーとしてのテニスの課題について、他の参加者との間に練習に対する見解の乖離が生じること、身体的負担、家族への影響、女性の参加の4点が挙げられ、テニスに没頭する人自身の負担になるだけでなく、家族や他の参加者を巻き込む可能性があることも分かった。シリアスレジャーの制約、課題が改善されテニスに没頭する人がさらに増えることを期待している。 |
講評 | テニスに打ち込む成人たちのサークルにおいて、自らもメンバーになることで参与観察を重ねた論考である。「シリアスレジャー」として、時には社会生活に支障が出るまでにテニスに打ち込んだり、サードプレイスとして居場所を見出す人たちの姿を描き出す。筆者自身も優れたテニスプレーヤーとして、サークル独特の指導法や技術的特徴を明らかにする。女性としての参加の難しさ、「教えたがり魔」の存在など、多方面につながる論点を提起している意欲作である。 |
キーワード1 | シリアスレジャー |
キーワード2 | テニス |
キーワード3 | 趣味 |
キーワード4 | 余暇活動 |
キーワード5 | サードプレイス |
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