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学科 教育文化学科
年度 2022
ゼミ名 中川 吉晴
タイトル 人間本来のからだの使い方 -野口三千三の身体教育論から-
内容 本論文は、野口三千三の身体教育論から人間本来のからだの使い方がどのようなものなのかについて論じる。第1章では、野口三千三がなぜこのような身体観を持ったのかについて述べ、さらに野口の身体観を構成する7つの理論から、「体液主体説」「非意識主体説」をとりあげ、人間本来のからだの動きをするための考え方について考察し、「人間は液体である」ということ、「非意識のうちにできることが多いほうが良い」ということについて論じる。第2章では、からだの使い方、構造に着目し、どのような動き方をすれば効率がよいのかについて考察し、「楽である」「休んでいる」ということが人間本来の動きに繋がるということについて論じる。第3章では、人間本来のからだの使い方を実感するための野口体操をいくつかとりあげる。からだの使い方とは「楽である」「休む」が基本であり、それを追求していくことによって人間本来のからだの使い方ができるのである。
講評 本論文は、いわゆる「野口体操」をつくりだした野口三千三をとりあげ、その独自の身体観、人間観を考察し、そのうえで「立つ」ことや「むち」の動きといった身体の動きを分析し、最後に野口体操の実際の仕方を論じたものである。野口体操に関する研究はいまだ少なく、それをみずからのラグビーの練習に照らし合わせて検証している点が評価できる。
キーワード1 野口体操
キーワード2 野口三千三
キーワード3 『原初生命体としての人間』
キーワード4 脱力
キーワード5 解放
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