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学科 教育文化学科
年度 2022
ゼミ名 中川 吉晴
タイトル 成人教育とアドラー心理学 ー企業内教育の新たな可能性を求めてー
内容 本論文では、アルフレッド・アドラーが提唱した心理学の考え方が、成人教育、特に企業内教育にどのような存在価値を見出すことができるのかについて論じる。その際、現在の成人教育の重要性や課題、アドラー心理学の考え方、アドラー心理学が私たちにもたらす可能性について明らかにする。本論文の構成は以下の通りである。まず、第1章で成人教育の在り方を概説し、なぜ成人教育、あるいは企業内教育に注目するのかを示す。次に、第2章でアルフレッド・アドラーの生涯を概説し、数あるアドラー心理学の考え方の中でも「ライフスタイル」「勇気づけ」「共同体感覚」を取り上げ、これら3つが社会人に対してどのような意義をもっているかについて考察する。最後に、第3章で日本国内でのアドラー心理学の取り組みを取り上げ、アドラー心理学を取り入れた企業内教育プログラムの実際の可能性について考察する。
講評 本論文は、企業内の心理学研修(アドラー心理学の学習)をとおした自己成長のための教育を、成人教育として描きだしている。本論文は、成人教育や企業内教育にかかわる基礎的考察をふまえ、成人教育のなかに心理学的分野を取り入れる必要性を明らかにするとともに、それを企業内の教育研修として展開する可能性を具体的に考察しており、成人教育に対して独自の貢献をなしている。また少年期を重視するアドラー心理学が成人の自己成長に対しても有効であることを示しており、アドラー心理学の解釈においても新しい視点を打ち出していることが高く評価できる。
キーワード1 成人教育
キーワード2 企業内教育
キーワード3 アドラー心理学
キーワード4 勇気づけ
キーワード5 共同体感覚
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