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学科 社会福祉学科
年度 2009
ゼミ名 山田 裕子
タイトル 高齢者の在宅生活を支える住環境づくり――住宅改修の現状と課題――
内容  現在,日本の高齢化率は22.7%(平成21年9月15日現在)で,2055年には約40%に達するといわれている.このように高齢化が進むなかで,我が国では近年さまざまな住宅政策がなされ,高齢者の居住を支えるための法的な枠組みは整備されつつある.しかし,現在の急速な高齢化を考えると,新たな住まいの展開だけでなく,既存の住宅に住む,あるいは住むことを望む高齢者の在宅生活支援も同時に必要となってくるだろう.本論文では,高齢者の在宅生活を支援するものとしての「住宅改修」に焦点をあて,資料や文献,インタビューを通してその現状を調査し,課題を考察した.その中で,事例調査から見えてきた介護保険制度の問題点を中心に,ケアマネジャーの役割や住宅改修に関わる専門職間の連携にも触れている.そして最後に,これからの高齢者のための住環境づくりとして,住まいというハード面だけでなく,ホームヘルプ・配食等の福祉サービスや地域との関わり・ご近所の方との支え合いなどのソフト面の充実の重要性についても論及した.
講評 高齢者の在宅生活を支えるための「住宅改修」の現状と課題を追求しました。日本の住宅事情の問題は、特に高齢者の住宅に顕著に表れ、自宅内の事故死も多い現状では、物理的な環境の改善が生活障害の不都合を軽減することが期待されます。近所で住宅改修を行った2軒のお宅を事例として取り上げ、住宅改修の効果や不満を考察し、物理的な点に留まらず、住宅改修におけるケアマネージャーなど、マンパワーの役割にも光を当て、写真も用い、visibleかつ説得力のある研究にしました。
キーワード1 高齢者
キーワード2 住宅改修
キーワード3 介護保険
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