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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2022 |
ゼミ名 | 兒島 明 |
タイトル | 海外経験のある子どもたちが日本の小・中学校で直面するギャップ ー「自分らしく」学校生活を送れる改善策とはー |
内容 | 本稿では、海外経験のある子どもたちが帰国後日本の小・中学校で直面するギャップについて明らかにし、周りに合わせることなく「自分らしい」学校生活を送れる改善策について検討した。海外経験のある生徒と教師への調査の結果、帰国生が直面したギャップは以下の三点に整理できる。一点目は、学校環境のギャップである。生徒主体で積極的な発言が求められる海外の学校とは違い、日本は教師主体であり生徒が発言している姿はあまり見られない。二点目は、科目のギャップである。日本には海外で習わない科目があり、特に実技科目の場合ついていくことに苦労する傾向にある。三点目は人間関係のギャップである。海外では「個人」を尊重して行動する一方で、日本では「グループ」で行動することが多い。また教師との距離感にも違いがあり、これらのギャップが帰国生に違和感を与えている。つまり、帰国後も「自分らしく」学校生活を送るには教師や生徒を含めた「学校の環境」が重要であり、生徒も教師も互いの個性を受け入れ尊重し合える場が理想である。 |
講評 | 本研究は海外経験のある生徒が日本の学校で経験する困難を明らかにした上で、彼/彼女らが「自分らしく」学校生活を送れるための条件を探ろうとしています。生徒「自らが変わる」ことを一方的に求める解決策を問題視し、学校の環境要因に解決の糸口を探る本論文のスタンスは重要です。生徒へのアンケート及びインタビューと教師へのインタビューを組み合わせることで、生徒が「自分らしく」いられる場の形成の必要性と可能性が浮かびあがりました。 |
キーワード1 | 帰国生 |
キーワード2 | 日本の学校 |
キーワード3 | ギャップ |
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