詳細 | |
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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2022 |
ゼミ名 | 兒島 明 |
タイトル | ポップカルチャーを起点とする異文化理解 |
内容 | 国際化が進む日本社会において、異文化を受容し共生することができる能力が必要とされるが、現在、若者の異文化との出会いがポップカルチャーを媒体とするケースが多く見受けられる。そこで、実際に異国のポップカルチャーを起点に異文化に興味を持ち、言語・文化学習などの諸活動をした大学生が、どのようにポップカルチャーを介して異文化受容をしたのか、インタビュー調査を実施して調べることとした。 インタビューを分析した結果、ポップカルチャーを介した異文化受容は、視聴環境の向上や楽しみを通じることにより異文化への抵抗感を減らし、自主的で肯定的な異文化理解・言語学習を可能にさせていることがわかった。一方でポップカルチャーが楽しみを目的として制作された娯楽である性質上、完全な学習教材としては不十分な点や、異文化への興味が個人のポップカルチャーの嗜好度に依存してしまう点は、異文化理解の手段として限界があると考えられる。 |
講評 | 異文化受容能力の形成を、若者にとって身近な娯楽であるポップカルチャーとの接触という観点から解明しようとする興味深い論考です。楽しいと思えることが学習意欲の基本であるとすれば、ポップカルチャーが異文化理解や言語習得を促進するにあたり大きな可能性をもつことが、4名を対象に実施されたインタビューからよく伝わります。ポップカルチャーごとの性質をしっかり把握したうえで、それぞれの特性を活かした活用の仕方をどのように考え実践していけるかが、今後重要な課題となりそうです。 |
キーワード1 | 異文化理解 |
キーワード2 | ポップカルチャー |
キーワード3 | 言語学習 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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