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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2022 |
ゼミ名 | 浦坂 純子 |
タイトル | 創造産業においてクリエイターが求めるマネジメントについて |
内容 | 本論文の目的は、創造産業においてクリエイターとして働く労働者に注目し、彼らが実際に求めているマネジメントについて、クリエイターと彼らをマネジメントするプロデューサーの両視点から明らかにすることである。 先行研究では、創造産業に従事する労働者の、時に報酬を度外視し、自身の創造性の発揮を望む特有の労働意識とその創造性が、ワーク・エンゲージメントの規定要因の一つとして機能していることが明らかになっている。しかし聞きとり調査では、クリエイターにとっての創造性の曖昧さやその不動性、そして創作以外の活動を担うマネジメントが、クリエイターのキャリア自律や組織コミットメントに大きな影響を与えていることが明らかになった。 本論文では、本来組織に依存することなく自身のキャリアを形成していくという概念であるキャリア自律が、組織に所属しマネジメントを受けることで健全に行われている姿や、特有の労働意識を持つクリエイターを組織としてマネジメントする困難さを浮き彫りにしつつ、マネジメントがクリエイターのワーク・エンゲージメントと組織コミットメントをいかにして高めているのかを明らかにしている。 |
講評 | 一つのアニメスタジオへの調査ではあるが、その組織に所属することに価値を見出せている職場であり、クリエイターとプロデューサーの語りには説得力があった。特に、組織に所属していながらもクリエイターの主体的なキャリア形成を実現するマネジメントについては非常に具体的に述べられており、その語りを引き出した著者の力量を感じた。 |
キーワード1 | マネジメント |
キーワード2 | ワーク・エンゲージメント |
キーワード3 | 創造性 |
キーワード4 | キャリア自律 |
キーワード5 | 組織コミットメント |
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