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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2022 |
ゼミ名 | 三山 雅子 |
タイトル | 「富の再分配の必要性合意形成に向けて」 |
内容 | 本論文では、富の再分配制度が誰にどのような効能を持ちうるものなのか、効用や問題点について、日本社会においての格差と関連して述べ、富の再分配政策の合意形成の可能性について探った。先行研究より、日本の格差とは低所得層の相対的貧困化に特徴があり、バブル崩壊やリーマンショックなどの景気的要因だけではなく、高齢化の進展と世帯構造の変化によっての影響も大きいことが示唆された。また、日本の特徴として等価可処分所得ではなく、市場可処分所得をベースにしての平等社会が展開されているため、所得の差が生活の質に直結していることがわかった。さまざまな人材を社会に包摂していくためにも、所得の再分配を推し進めていく必要性があるが、これを単純な政府と民という二項対立ではなく、そして高所得と低所得層の対立のような形でもなく実現していくためにはどのような取り組みがありうるのか。共同を促進するような制度的枠組みから富の再分配の合意可能性を探求した。 |
講評 | 大学4年間での学びの中で抱いた課題に、たくさんの文献にあたりながら、自己の頭で思索した結果をまとめた卒論らしい卒論である。 |
キーワード1 | 富の再分配 |
キーワード2 | 合意形成 |
キーワード3 | 所得格差 |
キーワード4 | 相対的貧困 |
キーワード5 | 階級社会 |
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