詳細 | |
---|---|
学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2022 |
ゼミ名 | 寺井 基博 |
タイトル | 女性の社会進出と活躍推進 ー育児休業制度と転勤制度から考えるー |
内容 | 本稿では、労働問題の中でもよく議論に挙がる女性活躍推進をテーマに、その中でも「育児休業制度」と「転勤制度」に焦点を当て、海外比較や現状分析を踏まえながら、どうすればもっと日本の女性活躍が進むのかについて考察している。第2章では、育児休業制度に焦点を当て、現状を分析した。結果、育児休業の問題において、日本が他国から最も遅れをとっているのは、男性の育児休業取得率であることがわかった。第3章では、転勤制度について取り上げ、その中でも近年取り入れる企業が増えている「地域限定総合職」制度に女性活躍問題解決の糸口があると仮定して議論を進めた。業界内の多くが地域限定総合職制度を取り入れている損害保険業界から特徴的な3社を比較し、どのような転勤制度が女性にとって一番いい形かを分析した。結果的に転勤をより少なく、そして転勤に制限をかけることによる給与体系や昇進スピードの差を、少しでもなくすことが女性活躍推進につながると考えた。 |
講評 | 本論文は、女性の活躍推進を育児休業制度と転勤制度からアプローチしている。妻が積極的に働くことで家庭全体の経済力を高めて夫の家事・育児参加を促すべきだが、転勤制度が女性の積極就労意欲を阻んでいると指摘する。女性が従前の男性と同じように全勢力を仕事に傾けるという働き方だけではなく、性別に関係なく就労形態を選択できる制度を整備すべきという主張は本質的な指摘である。 |
キーワード1 | 女性活躍推進 |
キーワード2 | 育児休業 |
キーワード3 | 転勤 |
キーワード4 | 限定正社員 |
キーワード5 | |
戻 る |