詳細 | |
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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2022 |
ゼミ名 | 松山 一紀 |
タイトル | 医師の労働環境の問題点とその対策 |
内容 | 医師の労働環境では様々な問題が生じている。本論文では、医師不足が長時間労働を招き、長時間労働がうつ病ノリスク上昇や医療ミスの発生、健康への悪影響など、様々な問題につながっていることが明らかになった。また、長時間労働が原因の過労死も多く発生している。このように様々な問題の原因である長時間労働を是正するため、2024年4月から医師にも時間外労働の上限規制が設けられることとなった。しかし、それでもなお一般労働者の基準を大きく上回る時間外労働が容認される。こうした状況を改善するためには医師不足と長時間労働の改善を同時並行で進めるべきだ。そして、最終的には一般労働者と同水準の労働時間になるよう、環境を整備しなければならない。また、新型コロナウイルスの感染拡大によって新たな問題も生じた。更なる過重労働や周囲からの偏見、心理的プレッシャーの増大である。このような状況で、離職を検討したことがある医療従事者が約7割に上っていることが分かった。こうした問題には、医師のセルフケアやラインケア、外部支援が効果的だ。また、社会全体として正しい知識や理解も求められる。 |
講評 | 近年、医師の労働環境について様々な問題点が指摘されている。本論文では、医師の長時間労働や過労死問題が主に取り上げられている。数多くの二次資料を渉猟し、そつなくまとめられている点は高く評価できる。ただ、本論で紹介されていない多くのインタビュー結果を、取り込めなかったのが残念でならない。また、関連する学術的論文の読み込みも若干足りなかったと思う。 |
キーワード1 | 医師不足 |
キーワード2 | 長時間労働 |
キーワード3 | メンタルヘルス |
キーワード4 | 医師の働き方改革 |
キーワード5 | |
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