詳細 | |
---|---|
学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2022 |
ゼミ名 | 松山 一紀 |
タイトル | 一般従業員の労働における心理状態と上司部下関係及び上司の心理状態との関係性 |
内容 | 本論文では,仕事における心理状態を表すワーク・エンゲイジメントとワーカホリズムについて理解した上で,一般従業員の心理状態が,上司の心理状態及び上司と部下との信頼関係にどのように影響を受けているのかについて相関分析と重回帰分析を用いて分析した。本論文の分析のために,民間の調査会社を通じてインターネット調査を2022年9月に実施した。 分析の結果,上司のワーク・エンゲイジメント及び上司と部下の信頼関係は,部下のワーク・エンゲイジメントに正の影響を及ぼすということが明らかとなった。また,ワーク・エンゲイジメントとワーカホリズムには強い相関関係があることも示された。この結果から労働者のワーク・エンゲイジメントを高めるためには上司のワーク・エンゲイジメントも高める必要があるということ,また上司と部下の信頼関係を強固にすることが求められると考えた。そこで,職場全体のワーク・エンゲイジメントを高める策として,小集団活動を取り上げている。今後は上司部下それぞれに同様の質問をすることで,上司部下それぞれの実際の心理状態を測って分析する必要があると考えられる。 |
講評 | 本年度、質問紙法による量的調査を実施した実証研究論文2篇のうちの1篇である。上司のワークエンゲージメントが、部下のワークエンゲージメントに対して負の影響を及ぼすという仮説を検証することが主な内容になっている。統計解析ソフトSPSSを駆使して、相関分析および重回帰分析にチャレンジした力作である。着想は良かったのだが、使用した主要変数についての理解をもっと深めていれば、さらに良い論文に仕上がっていたと思う。 |
キーワード1 | ワーク・エンゲージメント |
キーワード2 | ワーカホリズム |
キーワード3 | 同調圧力 |
キーワード4 | 信頼関係 |
キーワード5 | |
戻 る |