詳細 | |
---|---|
学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2022 |
ゼミ名 | 松山 一紀 |
タイトル | 学生時代における部活動及び組織所属によって身に付くものとは --日本人特有・体育系部活動の先輩-後輩関係と帰属意識から-- |
内容 | 日本には儒教の教えの下に、先輩が後輩にあるべき姿を見せたり面倒を見、後輩は年上の者を敬い模倣したりする、いわゆる先輩-後輩文化が存在している。この関係性は、諸外国ではあまり見られず、日本特有のものであるとして、一般的には学生時代の部活動を通して構築され、部活動のパフォーマンスの質を向上させたり学生生活に彩をもたらしたりするほかに、社会に出てから必要とされる力を身に付けることができるとされている。この力は、社会人基礎力と呼ばれ、仕事を遂行するための処理能力や人間関係系勢力などが挙げられる。しかし、行き過ぎた封建制度からなる先輩-後輩関係により過度な身体的精神的攻撃が現代問題とされるようになり、部活動のあるべき姿が見直されつつある。また、部活動という一つの組織に所属することによるメリットとデメリットについて取り上げ、組織という枠組みが構成員と集団にもたらす影響として、個人の心理状態や帰属意識がもたらす効果について考える。 |
講評 | 自らの経験を踏まえて、大学のクラブ組織における先輩後輩関係の意義について取り組んだユニークな論文である。先輩後輩関係は、クラブだけではなく産業組織においても見られる優れて日本的な現象である。ポジティブな側面もあれば、ネガティブな側面もある。これらについて、多くの参考文献をサーベイしながら論じている。もう少し自らの経験を参与観察的に事例化できていれば、なおよかったであろう。 |
キーワード1 | 先輩-後輩関係 |
キーワード2 | 組織 |
キーワード3 | 部活動 |
キーワード4 | 社会 |
キーワード5 | 帰属意識 |
戻 る |