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学科 産業関係学科
年度 2022
ゼミ名 樋口 純平
タイトル 公認会計士の仕事とキャリア -各監査業務におけるAIの活用可能性-
内容  近年、AI導入の促進が注目を浴びているが、公認会計士業界においては、どのようにAIが活用されているのであるのか。
 本稿では、公認会計士の基礎知識、職場環境、キャリアを整理した上で、AI導入の現状や課題について、さらには、AIの導入による、将来の公認会計士の仕事やキャリアの展望を論じている。そのなかで、公認会計士の主要業務である「監査」において、公認会計士のスキルがどのように形成されるのかを、2つの先行研究をもとに整理し、その特徴を2点導いた。
 それは「公認会計士の高度なスキルは、現場での経験によって形成されやすい点」と「監査で必要となる専門的な判断には、グレーゾーンの判断が多く、マニュアル化やAI化が難しい点」である。
これをもとに、各監査法人でのAI導入に関する事例分析を行った。
 この結果、AIの導入によって、公認会計士の仕事が、監査業務の大半を占めていた単純で反復的な業務から、専門的な判断を必要とする複雑な業務にシフトすると述べた。また、公認会計士のキャリアについては、AIによって導かれた情報を適切に分析し伝達するといった、課題解決能力やコミュニケーション能力を生かした方向に進むと結論づけた。
講評 公認会計士としてのキャリアを選択した著者が,監査業務におけるAI活用という観点を中心に最新の動向を検証した。先行研究の丁寧なレビューから監査業務プロセスの各フェーズにおけるAIの代替可能性の分析まで,完成度の高い論考となっている。さらに筆致にも優れ,関連シンポジウム等による情報収集にも余念がない。優れた卒業論文である。
キーワード1 公認会計士
キーワード2 AI
キーワード3 キャリア
キーワード4 スキル形成
キーワード5  
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