詳細
学科 社会福祉学科
年度 2022
ゼミ名 Martha MENSENDIEK
タイトル 生活困窮者自立支援における家計改善支援事業の現状と今後の展望
内容  現在と将来の日本社会の、期待できない経済状況を俯瞰すると、生活困窮者自立支援制度がいかに今後の社会に必要かがわかる。同制度の内容と現状を概観し、その一事業である家計改善支援事業に焦点を当てて考察する。家計簿をつけさせるという誤解の多い当該事業だが、実務経験者の見解に基づく相談者支援の方向性と、実際に現場でどのように行われているのかを見ると、家計改善支援が果たすべき役割が理解できる。さらに筆者の個人的な経験も交えて、当該事業で起こりうる課題について検討する。そして相談者の家計リテラシーという側面から支援すべき内容を考察し、また相談者への支援を効果的に行うための家計改善支援員の役割と資質について検討する。
 今後の当該事業の展望として、必須事業化についての懸念事項を挙げ、また当該事業を効果的に広めていくための提案を行う。社会教育や学校教育の側面から、市民の家計管理能力の向上に資する方法も検討する。
講評 生活困窮者自立支援の制度を内容の概観を整理したうえで、その1事業である家計改善支援事業に焦点を当てて考察した。しっかりと先行研究や行政資料を調べ、丁寧に現状と課題を論じ、担当者としても大変勉強になる内容をまとめた。自身の実践から紹介した事例が参考になり、大変わかりやすく、家計改善支援を社会的に広げていくための提案は具体的で名案に思えた。相談者の家計リテラシーと支援者の見立てる力を高めることの必要性など、生活困窮者支援の領域にとって重要な点に着目した。家計改善支援員の重要な役割を痛感させられる、実に明快な論文を仕上げた。
キーワード1 生活困窮者自立支援
キーワード2 家計改善
キーワード3 家計相談
キーワード4 家計管理
キーワード5 家計リテラシー
戻 る
Copyright (C) Doshisha University All Rights Reserved.