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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2022 |
ゼミ名 | Martha MENSENDIEK |
タイトル | LGBTQのカミングアウト・アウティング行為における影響と課題-当事者が自分らしく生きられる社会実現のために- |
内容 | 昨今、ジェンダーやLGBTQに対する社会的関心や言葉の認知度が高まっている。しかし、LGBTQ当事者は日本に8.9%存在すると調査結果により判明しているが、身近に当事者がいると実感している人は少ない。LGBTQに密接に関わるテーマとして、「カミングアウト」が挙げられる。カミングアウトすることで、自分自身と周囲の人間にどのような影響があるのか考察する。そのうえで、カミングアウトという行為のメリットとデメリットを整理し、障壁やリスクとなっているものは何か検討している。また、近年の有名人によるカミングアウトやメディアでの取り上げ方から、カミングアウトを積極的に推奨する風潮があるが、カミングアウトは大きなリスクを抱える行為であると同時に、そのリスク全てを当事者が背負うことになる。当事者にとってカミングアウトはどのような意味を持ち、また周囲はどうするべきか意見を述べている。これらを総括し、LGBTQの当事者が自分らしく生活するためには、これからの社会に何が求められるのか検討している。 |
講評 | LGBTQの当事者と日本社会の現状と課題について、特にカミングアウトとアウティングに焦点を当てたのは特徴的である。カミングアウトを積極的に推奨する風潮に疑問を感じ、当事者にとってのカミングアウトの影響、メリットとデメリットを丁寧に整理して考察した。先行研究や当事者の調査を入念に調べて活用し、課題を明らかにした。カミングアウトは「すべき」「すべきではない」というものではなく、本人が、どちらが自分にとってより良く生きていけるかを考えて判断する、という視点は大切であると痛感した。終章の考察では、社会に求められるものとして学校教育での取り組みや同性婚の法整備などについて述べ、力強い論文を仕上げた。 |
キーワード1 | LGBTQ |
キーワード2 | 性的マイノリティ |
キーワード3 | カミングアウト |
キーワード4 | アウティング |
キーワード5 | ジェンダー |
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