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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2022 |
ゼミ名 | 野村 裕美 |
タイトル | 精神障害者施設のコンフリクトにおける地域住民に対するソーシャルワーク |
内容 | 本論文は、地域住民の精神障害者に対する意識は施設コンフリクトという形で表れているのではないかという観点から、地域において良好な関係を築くためにソーシャルワーカーに求められるアプローチについて考察したものである。社会福祉施設の中でも、特に施設コンフリクトの発生率が高い精神障害者施設を他と比較し、その実態を明らかにした。さらに、地域住民の精神障害に対する意識を先行研究におけるアンケート調査などから考察した。最後に、実践に関するソーシャルワーカーに対するインタビューを用いて、「本人も含めた地域づくり」、「社会的孤立へのアプローチ」、「ケースワークから発展したメゾレベルでの支援」、「民生委員の寄る辺である地域包括支援センターとの連携」、「物語の朗読会」、「地域住民は味方にもなる」、「生活者としての顔で接する意図的な関わり」、「リカバリー支援」の8つのコードを抽出し、地域住民に対するソーシャルワークにおいて求められることを提示した。 |
講評 | 研究としての問いを立てることができるまでかなりの苦労と工夫を重ねてきた。その甲斐があり、施設コンフリクトが生起していく過程と、人々の偏見や差別の感情が広がっていく過程を重ねて分析することで、コンフリクトに対してソーシャルワークの介入意義について見事に論じることができた。先行研究整理に加え、研究としての問いと調査としての問いを深めていき、ソーシャルワーカーへのインタビュー調査および質的分析に取り組むことができた。抽出されたカテゴリー、コードはソーシャルワークのあり方に直結するものばかりである。卒業論文を研究という域まで確かに引き上げ、取り組むことができた点、高く評価できる。 |
キーワード1 | 施設コンフリクト |
キーワード2 | 精神障害者 |
キーワード3 | 地域住民の意識変容 |
キーワード4 | ケースワークから発展したメゾレベルでの支援 |
キーワード5 | 意図的な関わり |
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