詳細 | |
---|---|
学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2022 |
ゼミ名 | 野村 裕美 |
タイトル | 生きづらさを緩和できる居場所の考察 |
内容 | 本論文では、誰しもが抱えうる生きづらさを緩和できるものはないかという問いに対して、対話のある居場所について考察した。年間2万人をも超える自殺者は共通してなにかしらの生きづらさを抱えているだろう。本論文において、生きづらさを緩和できるものを探ることで、死ではなく生を選べる社会にするための道しるべを示せるのではないかと考える。本論文では、生きづらさを生み出しているものは何かを分析し、生きづらさについて明らかにしたうえで、居場所に対話がないことで陥る危険性を指摘した。そのうえで、対話とは何か、対話を重視したアプローチ方法であるオープンダイアローグの考えから、居場所に必要な要素を考察した。最終章では、生きづらさを緩和できる対話のある居場所として町の居場所を取り上げ、その中でも大阪府にあったひがしまち街角広場について具体的にみることで、対話のある居場所とはどのような居場所であるかを示した。 |
講評 | 自らのこれまでの人生で抱いてきた生きづらい感覚を出発点に書き上げた卒業論文は、ある意味オートエスノグラフィーへの挑戦と4年間の学びの集大成としてまとまり、これから始まるソーシャルワーカーとしての人生の始まりへ向かって、振り返りと整理の作業の賜物と言えるのではないだろうか。4年間さまざまな科目や自己研究の中でこつこつと集めてきた先行文献研究が主となり、論文の核をつくり上げることができた。事例研究として着目した豊中市の千里ニュータウンの変遷、そこでうまれたひがしまち街角広場の取り組みの検証にて、いかに対話が生活の中に誰にも求められるものなのかを説得をもって論じることができた。たしかに4年間かけて取り組んできた研究の集大成として高く評価することができる。 |
キーワード1 | 居場所 |
キーワード2 | 生きづらさ |
キーワード3 | 対話 |
キーワード4 | オープン ダイアローグ |
キーワード5 | まちの居場所 |
戻 る |