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学科 産業関係学科
年度 2009
ゼミ名 三山 雅子
タイトル 外食産業の発展とこれからについて
内容  外食の歴史は江戸時代にはじまる。その後、女性が専業主婦になり人々が主に家庭内で食事を提供される高度経済成長期を経て、1970年代から精力的にアメリカからチェーンシステムを取り入れ、外食産業が花開き始めた。その後、チェーンシステムが広まり、店舗が増えるにつれ、業態も多様化し、やがて市場が飽和状態になると、競争が激化する時代に突入した。このような激化した競争環境の中で、成功している外食企業の事例を検討した結果、外食産業に必要とされる要素がみえてきた。家庭内で食事を作る場合とは違った外食することのメリットとは、スケールメリットによって実現される低価格や、専門店における非日常的な行為としての食事にある。外食企業が生き残るには戦略をきちんと練って消費者が満足できる商品・サービスを提供し、マスコミや口コミでの評価をあげるという点にある。
講評 暮れの提出を経て、一昨日ようやく卒論の口頭試問が終了した。日本の貧困問題、非正規労働問題、女性雇用とワークライフバランス、日本農業の自立など、今年も若さというアンテナが捉えた時代を反映したテーマが並んだ。テーマ設定それ自体から、若くはない私はいろいろと学ぶことが多かった。教員はこのようにも学ぶのだということを、学生の皆さんに教えてもらった。以下、私の講評を書いていこう。
卒論を読むなかで感じたことの一つは、データの吟味が足りないということである。自己の主張を証明するデータを捜すことのみに気を取られ、データーの質に対する吟味がおろそかになりがちであった。したがって、そのデータをどのように使用したならば自己の主張の正しさを証明できるのか、論文の論理の構築が今一歩であるものも見受けられた。
卒論を読んでいて感じたもう一つの感想は、歴史的パースペクティブから卒論のテーマと格闘するという視点が弱いということである。しかし、これは別に卒論に限らない。授業で学生の皆さんの意見を聞いたり、試験答案やレポートを読んでいても常々感じることである。なぜある事柄がそのような状態で、そこにあるのか。そのことにはもちろん問題がたくさんある。早急に解決が求められることも確かである。しかし、そのことがそうであることには何らかの理由があったのであり、そのことがそうなっていることを、歴史的パースペクティブの中で考察することなしに、今後の解決策を考えることはできないであろう。また、そのような長い時間軸での考察なしに作られる解決策は長くもたないものにしかならないのではないか。皆さんはどう考えるであろうか。

キーワード1 チェーン展開
キーワード2 食の多様化
キーワード3 スケールメリット
キーワード4 非日常的な食事
キーワード5  
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