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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2009 |
ゼミ名 | 千田 忠男 |
タイトル | 日本の医師不足 産婦人科医の現状 |
内容 | この論文では医師不足について医師全体からと、特に深刻化している産婦人科医を主として論文を展開している。まず、年々減少している産婦人科医現状について、フリーターを選ぶ医師・ならざるを得ない医師がいるという厳しい労働環境を強いられる医師たちに注目した。中でも地域医療医師不足が深刻になっている。つぎに、医療現場の中でも厳しい労働環境を強いられる産婦人科医について述べる。とくに「飛び込み出産」や「医師研修制度」の不備、また訴訟のリスクなど医学生が産婦人科医を敬遠してしまう原因・背景について焦点を当てる。さらに、海外における医師不足についてカナダ・アメリカ・韓国での現状と対策をみる。これらから、産婦人科医確保対策として女性医師が働きやすい労働環境と再教育のシステムがきわめて重要であることを提案した。 |
講評 | すべての論文が現今において注目されている社会問題を取りあげているが、特に雇用労働問題と産業活動における諸問題を取りあつかった論文に鋭さが見られた。また、問題意識を鮮明にしながら複雑な問題事象に分け入るために方法を工夫するという姿勢も明らかであった。個々の論文に対しては次の点に注目して評価を加えた。 社会の中で生起する諸現象は、調査・検索による事実発見とその批判(考えられる反証をあげて、それにも耐えられるかどうかを試す)という手続きを踏むことによって、誰もが否定できない・誰もが認めざるを得ない・誰もがそこから出発しなければならない「事実」になる。そうした手続きが意識されているかどうか。 「事実」にたいする筆者の解釈を示す時にも、解釈はいく通りもありうるという事情を十分に理解して、自分の解釈を論理的かつ合理的に導こうとしているかどうか。 「事実」、「解釈」、「合理的な推論」をふまえて、合理的で実現可能な道筋をも含んだ「政策提案」をしようとしているかどうか。 これから社会で活躍する際に、卒業研究を通じて鍛えた理性を縦横に役立てることを期待して、詳細に採点した。 |
キーワード1 | 医療 |
キーワード2 | 産婦人科医 |
キーワード3 | 女性医師 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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