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学科 産業関係学科
年度 2009
ゼミ名 千田 忠男
タイトル 新入社員の離職について考える
内容  青年の失業者とフリーターが増えるとともに、早期離職などが増加してキャリア形成上の大きな問題となり、本人の雇用問題とともに経済社会の将来にとっての重要な問題ともなっている。早期離職の原因は主にメンタルヘルス不調と職務に対する満足度の低下の2点である。メンタルヘルスの面では「仕事のストレスが大きい」である。学生から社会人となることで今まで経験したことのないような長時間労働や大きな責任を背負わされることになる。また、今現在元気でやる気を持ってバリバリこなしているような労働者に対しても不調にならないよう、職場環境を整えることが重要である。次に、仕事満足度の面から見ると、その人の理想的なキヤリアアップ形成像をうまく形成し目標となるものをしっかりと捉えることが大切である。今後新人社員の早期離職を食い止めるためには、メンタルヘルスと仕事満足度の2点を企業や社会がフォローすることが重要である。
講評 すべての論文が現今において注目されている社会問題を取りあげているが、特に雇用労働問題と産業活動における諸問題を取りあつかった論文に鋭さが見られた。また、問題意識を鮮明にしながら複雑な問題事象に分け入るために方法を工夫するという姿勢も明らかであった。個々の論文に対しては次の点に注目して評価を加えた。
社会の中で生起する諸現象は、調査・検索による事実発見とその批判(考えられる反証をあげて、それにも耐えられるかどうかを試す)という手続きを踏むことによって、誰もが否定できない・誰もが認めざるを得ない・誰もがそこから出発しなければならない「事実」になる。そうした手続きが意識されているかどうか。
「事実」にたいする筆者の解釈を示す時にも、解釈はいく通りもありうるという事情を十分に理解して、自分の解釈を論理的かつ合理的に導こうとしているかどうか。
「事実」、「解釈」、「合理的な推論」をふまえて、合理的で実現可能な道筋をも含んだ「政策提案」をしようとしているかどうか。
これから社会で活躍する際に、卒業研究を通じて鍛えた理性を縦横に役立てることを期待して、詳細に採点した。
キーワード1 メンタルヘルス
キーワード2 仕事満足度
キーワード3 企業の社会責任
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