詳細 | |
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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2009 |
ゼミ名 | 石田 光男 |
タイトル | 『公的扶助の基本原理を理解する』 |
内容 | 近年の厳しい経済情勢で、社会保障制度のあり方が注目を浴びている。社会保障制度の中で代表的な社会保険制度を補完する役割を果たすのが公的扶助である。公的扶助とは、国家の責任において、貧困者を対象に無拠出で生活を保護する制度である。この制度の財源は税金であるため、しばしば社会的な攻撃の対象となり、特に生活保護受給者は自己責任の風潮に晒されている。しかし、この制度の成立の過程や歴史的な必然性を述べられることは少ない。そこで、それらを述べた上で、世界でも最も早く産業革命を終え、早い段階で公的扶助が制度化されたイギリスと、明治以後急速に成立させた日本を比較し、重視あるいは軽視されてきた事柄や成り立ちの差を理解する。その大きな違いは、イギリスの制度は歴史的必然性が 高く、市民レベルによって成立した制度であるのに対し、日本の制度は天皇制国家の形成を目的に作り上げた制度であったことである。また、日本は貧困に対して個人と家族・地域共同体による扶養義務を長きに渡って原則としており、その為、日本の公的扶助は受け入れがたい印象が根付いていると予測される。 |
講評 | ・日本文が思いの外しっかりしていて良い。ただし、自分の文章か本からの要約・引用であるのかはしっかり区別がつけられていないのが残念である。 ・可能な限り、文献注を補うことが望ましい。 |
キーワード1 | 公的扶助 |
キーワード2 | 社会保障 |
キーワード3 | 日英比較 |
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