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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2009 |
ゼミ名 | 阿形 健司 |
タイトル | 落語の世界に見る、日本的経営理念と雇用制度 |
内容 | 日本の古典芸能であり、民間伝承である落語には、「古典」と「新作」がある。創作されたときはどれも「新作」なのであるが、現代の人々にも共感でき、心を動かすものだけが、無数の噺の中から淘汰され「古典」として残っている。この古典落語には、近世の商家を舞台にした噺が多くある。商家が舞台となる噺のうち、古いものでは江戸時代以前に創作されたものもあり、現代の時代背景とはまったく異なるが、当時の商家という組織の中で働く人々の様子は、現代の企業社会にも通じるものがある。そこで筆者は、落語に登場するような近世商家で考案され、実践された経営理念や雇用制度に興味を持った。 本稿では、まず近世商家の経営理念と雇用制度をとらえる上で重要なキーワードである「家訓・家憲」、「丁稚制度」、「能力主義人事評価」について、先行研究の整理を行う。くわえて、そうした商家の経営理念や人事管理の方針が表現されている落語のエピソードを盛り込むことにより、文献や資料による事実の概観だけでなく、当時の雇用システムのもとで働く人々の様子をうかがい知り、より理解を深めることを試みる。落語というフィクションの世界で表現される商家の人々の様子を観察することで、既存の調査・研究からは読み取れないものを考察していく。 |
講評 | テーマがユニークであり、洗練された文章に好感が持てる。落語の原文を用いてより生き生きとした描写ができればなおよかった。 |
キーワード1 | 家訓・家憲 |
キーワード2 | 丁稚制度 |
キーワード3 | 能力主義人事評価 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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