詳細 | |
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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2009 |
ゼミ名 | 冨田 安信 |
タイトル | 非正規社員増大と雇用 |
内容 | 所得格差が拡大している。それは、非正社員増大に伴う正社員―非正社員の格差である。高度経済成長期には正社員で長期雇用が当たり前だった。しかしやがて、非正社員の割合が増大する。それは、中核的業務とそれ以外の業務、すなわち専門的業務や周辺的業務を分離し、後者を非正社員に任せるという経営へとシフトしたためだ。非正社員の特徴とは、正社員に比べて雇用が不安定で、賃金が低いことである。非正社員の性質をあらわす端的な例として、派遣労働者が存在するが、それはその起源からして正社員より低い扱いを受ける雇用形態であり、現在でも正社員との処遇格差に対して非正社員には不満がある。 正社員と非正社員の格差を是正すべく、非正社員の組織化を中心とした事例がある。そのなかでも、広島電鉄の事例は、正社員が自ら賃下げをおこなうという異例の方法をとる。それは、運転士という職種が専門的で同一労働であるという認識を得やすかったこと、だからこそ職場分裂を避けたかったという理由であると考えられる。 |
講評 | 正社員の賃金を下げ、非正社員の処遇を改善した広島電鉄を取り上げたのはよかった。 |
キーワード1 | 非正社員 |
キーワード2 | 企業という共同体(コミュニティ) |
キーワード3 | 格差の是正 |
キーワード4 | 職種の専門性 |
キーワード5 | |
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