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学科 教育文化学科
年度 2009
ゼミ名 沖田 行司
タイトル 石田梅岩の教育思想史研究―町人哲学の形成―
内容 石田梅岩は心学の祖であると言われている。彼の生まれた時代は、戦国時代を通じて成長した町人が、華やかな元禄文化を形成した頃である。しかしやがて財政難が起き、政治改革によって家業を失う者も少なくなかった。また、士農工商という身分社会の中で、利益を追求する商人は卑しい存在だとされていた。そのような状況下で、梅岩は利益を追求することを肯定的に捉えて商人の身分向上を主張しつつ、利欲に走らず勤勉で倹約を尊ぶ正しい商人の在り方を教えた。彼の考えは多くの人に受け入れられ、そして堵庵によって全国的に普及していくのである。現在、日本では梅岩の時代と同じように企業の倒産や不祥事が相次ぐ不況に見舞われている。日本の商業倫理の原点である梅岩の町人哲学を検証し、その普及から衰退までを明らかにすることは、現代においても意味のあることであると考え、本稿では梅岩の教えた町人哲学を検証する。
講評 卒業論文を作成する作業を通して史料や先行研究の情報をゼミ生が相互に共有し、論文作成に止まらず、友情の絆を築き上げ連帯感を強めた。同志社教育の実をあげることが出来たと自負している。
キーワード1 石田梅岩
キーワード2 手島堵案
キーワード3 石門心学
キーワード4 町人哲学
キーワード5  
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