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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2009 |
ゼミ名 | 山田 礼子 |
タイトル | 高等教育の国際化―国策の変遷と同志社の事例研究からわかること― |
内容 | グローバリゼーションという巨大な波の中で、日本の高等教育は必死に立ち位置を模索している。本論文は、日本の高等教育の国際化がどのように進められてきたのか、そして現在進められている高等教育の国際化が、現場である大学にどのような影響を与えているのかという問題意識を基に、高等教育における国際化の在り方に示唆を与えることを目的とする。1章では、高等教育の先頭を行く欧米の高等教育、目覚ましい発展が注目に値するアジアの高等教育など、現在の高等教育の潮流を概観する。2章では日本に焦点を当て、国際化論議が始まった頃から現在までの高等教育政策における国際化の変遷をたどる。3章では、グローバル30という現在進められる最も大きな国際化の取組を紹介し、採択された同志社大学に焦点を当て、国をあげて加速度的に進行する国際化の取組に対する現場の混乱や齟齬に着目し、インタビュー調査を実施する。 |
講評 | 本年度の卒業論文を最終的に執筆した学生は11人であり、全員が20000字を選択した。 私のゼミは、研究方法として質問紙、インタビューなど実証的な手法を用いて卒論を執筆するということを基本的に義務付けている。そういう意味では、データを取り、何らかの仮説を立て、それを検証するということが必要になる。もちろん、文献による先行研究の検討も十分に行わなければならない。私のゼミの学生は3年次に日本学生政策フォーラムという全国的な学生によるフォーラムでの論文発表とプレゼンテーションが恒例の行事となっているため、3年次にはグループでこのフォーラムへの準備に膨大な時間をかけることになる。フォーラムが終了するのが12月であり、各個人の卒論準備はそれからになるので、文献だけでなく、調査等を実施し、その結果にもとづき卒論を執筆していくには時間が短いかもしれない。しかし、3年次に論文を20000字以上執筆したという経験は卒論執筆に十分役に立つと考えている。 最終的に多くのゼミ生が自分で設定した課題に取り組み、卒業論文を書き終えたことは評価したい。しかし、今年度は多少昨年の論文執筆の経験を生かしきれていない状況が散見された。初年次生ではないので、ある程度は自律的に課題を立てて、自分で時間設定をしながら、研究を進めていくことが求められるが、それが徹底できていなかったことが残念であった。 |
キーワード1 | 高等教育 |
キーワード2 | 国際化 |
キーワード3 | グローバル30 |
キーワード4 | 日本 |
キーワード5 | |
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