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学科 教育文化学科
年度 2009
ゼミ名 中村 百合子
タイトル 日本における母子世帯の子どもの貧困 ~女性の労働問題と保育サービスの視点から~
内容  近年、社会問題として注目されるようになった「子どもの貧困」に着目し、その「貧困」が生み出される構造について考察した。「子どもの貧困」は、言い換えるならば「教育機会の不平等」である。「貧困」が生まれる直接的な理由は経済的困窮であり、それによって子どもが受ける教育機会が制限されることで、現時点での身体、心理、知的発達へ影響を及ぼすだけでなく、その子どもの人生をも左右してしまうことが問題である。
しかし、そこで経済的困窮が原因だと結論付けるのではなく、その背景にはどのような問題が潜んでいるかに目を向けることが「貧困」問題解決へと繋がっていく。本論文では、子育て世帯の中でも貧困率が高い母子世帯に焦点を当て、なぜ母子世帯では「貧困」に陥る可能性が高いのかを、女性の労働及び保育サービスの問題を取り上げて検証している。この結果から、日本社会における様々な場面の中で、そこに潜む「貧困」の要因を視野を広げて考え、検討することが大切であるということが明らかになった。
講評
キーワード1 子どもの貧困
キーワード2 教育機会の不平等
キーワード3 経済的困窮
キーワード4 母子世帯
キーワード5  
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