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学科 | メディア学科 |
年度 | 2009 |
ゼミ名 | 佐伯 順子 |
タイトル | 色彩とジェンダー |
内容 | 私たちの周りには「男の子は青」「女の子はピンク」というように知らず知らずのうちに男女で色分けされているものがある。本論ではランドセルの色、トイレ表示、テレビアニメやテレビドラマの登場人物の衣服の色の分析を通して「性別で色彩を分ける」ということがどのような意味をもつのか、「男らしさ」「女らしさ」との関係性にも注目した。調べていくと大人の世界と子どもの世界では色分けの意識に変化があるということが明らかになった。テレビアニメには「男の子の色」「女の子の色」がいまだに存在し、子供服では青やピンクの2色展開が多い。それに対し、大人は男性でもピンクを身につけ女性でも青や黒を着るが多くなった。これはファッションのユニセックス化によって人々の性別意識が薄れ、「男らしさ」「女らしさ」ではなく「自分らしさ」を大切にする時代になったからだ。しかし自分らしさの時代になってもいまだに男女の色分けがなくならないのは、自分らしさが大事だといいながらも結局はどこかで「男らしさ」「女らしさ」を求めていて、それを色彩のイメージに頼って表現しているのではないだろうかという結論に至った。 |
講評 | 研究課題は、教師の授業を参考にしつつも、あくまで自分で選択するものである。その選択の視線にも、勉学の主体性が問われる。イケメン・ブームやドメスティック・バイオレンスなど、各自の研究課題自体が、時代を如実に反映しており、社会学部の卒論として、まさに社会を読むにふさわしいものとなっている。また、難しくて取り組みにく明治、大正のメディアについても、卒論で取り上げてくれた学生がいたことは喜ばしい。 |
キーワード1 | 色彩 |
キーワード2 | ジェンダー |
キーワード3 | テレビアニメ |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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