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学科 メディア学科
年度 2009
ゼミ名 竹内 長武
タイトル 妖怪の視覚化に関する比較
内容 妖怪は元々姿かたちのあるものではなかった。今まで口伝で伝わっていたものたちが江戸時代の妖怪画家たちが絵画として描くことにより、視覚化されたキャラクター性を持って全国に広がっていき、現代に至るまでの妖怪像を作り上げていった。江戸時代の有名な妖怪画家である鳥山石燕の「画図百鬼夜行」に出てくる妖怪について現代の妖怪画家である水木しげるの描く妖怪と比較し、その差異について「画図百鬼夜行」をそのまま参考にして描かれているもの、「画図百鬼夜行」を参考にしたと思われるが、水木しげるが自らのオリジナル要素を取り入れ似ているがまったく同じものではない両者の融合型といえる妖怪に描かれているもの、「画図百鬼夜行」とはまったく違う姿の妖怪として水木が描いているものの3つのグループに分けて考察した。また、水木しげるの代表的な作品である「ゲゲゲの鬼太郎」についてその成り立ちと2007年から2009年にかけてアニメとして放送された「ゲゲゲの鬼太郎」及び「墓場鬼太郎」の描かれ方の違いについて考察した。
講評 マンガやアニメというメディアのなかで、妖怪がどういったイメージをもったのかを考察した論文。とりわけ妖怪のイメージのルーツとなった鳥山石燕の絵と、現代のマンガ家水木しげるの妖怪を比較検討している点がユニークである。比較に際して、細かな項目を設定して比較一覧表を作成した点が評価できる。
キーワード1 妖怪
キーワード2 水木しげる
キーワード3 鳥山石燕
キーワード4 画図百鬼夜行
キーワード5 イラスト比較
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