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学科 | メディア学科 |
年度 | 2009 |
ゼミ名 | 渡辺 武達 |
タイトル | ベネトンによる広告モデルの重要性 ~報道手段としての広告~ |
内容 | アパレル企業なのに自社商品を一切載せない広告―それがベネトンの広告である。このようなベネトンの広告を定義づけるのは難しい。私はベネトンの広告が、多くの広告定義にあてはまることを見出し、それらを複合した新しい広告であると考えた。それは以下の4種類である。 1) ブランド広告 2) 意見広告 3) 利益追求型広告 4) 公共広告 これらを組み合わせたベネトンの広告―その目的はブランドの確立と利潤の追求でありながら、広告の持つ影響力を利用し、社会問題を提起することである。その結果、現在誰もが知っている企業として現在も人気のブランドであり続ける。しかし、ベネトンの広告は商品の売上に直結するものではなく、消費者にブランドイメージを浸透させることがキーとなっている。また、日本のように報道手段の中に広告が存在するのではなく、広告それ自体をひとつの報道手段、メディアであると位置づけているのがベネトンの広告である。 |
講評 | メディア学科のキーワードは①メディア②コミュニケーション③ジャーナリズムである。つまり、情報のやりとりであるコミュニケーション過程の円滑化がどのようにして社会の民主化に貢献できるかということである。私のゼミではメディアと社会の関係に特化した卒論を書くように指導しており、今年も、現代社会のメディア状況を分析するという視点をもったものが提出された。今後の課題は変化の激しいメディアの技術論に惑わされない人間の情報活動の在り方についてその根源をえぐる問題にアプローチできるようにすることである。学生たちが情報流通の背後にあるビジネス論理と人間の幸せを同時に追求できるようになれば、さらに実りある卒論になるであろう。 |
キーワード1 | ブランドイメージ |
キーワード2 | 利益追求 |
キーワード3 | 社会問題提起 |
キーワード4 | CSR |
キーワード5 | 報道手段 |
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