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学科 | メディア学科 |
年度 | 2009 |
ゼミ名 | 渡辺 武達 |
タイトル | 週刊新潮の問題構造と今後についての考察 |
内容 | 本論の目的は、週刊新潮の問題構造を明らかにすること、そして週刊誌メディアを取り巻くさまざまな変化の中で、週刊新潮の今後に対し筆者なりの提言を行うことである。 論の展開として、まず第1章では、同誌の生みの親である斉藤十一氏の発言や、元同誌編集部次長の亀井淳氏の著書を参考にすることで、俗物主義や商業主義などの特徴を見出すことができた。 次に、第2章では松本サリン事件の同誌の報道を検証することで、問題構造が実際の記事に色濃く反映されていることが分かった。 第3章では、週刊誌メディアを取り巻く現状の変化として、インターネットの台頭、メディア規制の強化、損害賠償額の高額化などの現状を検証した。 これら週刊新潮の内外の要因を検証した結果、同誌の無責任でずさんな報道は遠からず行き詰ると私は考え、信頼ある雑誌メディアへの再生への提言をまとめとした。 |
講評 | メディア学科のキーワードは①メディア②コミュニケーション③ジャーナリズムである。つまり、情報のやりとりであるコミュニケーション過程の円滑化がどのようにして社会の民主化に貢献できるかということである。私のゼミではメディアと社会の関係に特化した卒論を書くように指導しており、今年も、現代社会のメディア状況を分析するという視点をもったものが提出された。今後の課題は変化の激しいメディアの技術論に惑わされない人間の情報活動の在り方についてその根源をえぐる問題にアプローチできるようにすることである。学生たちが情報流通の背後にあるビジネス論理と人間の幸せを同時に追求できるようになれば、さらに実りある卒論になるであろう。 |
キーワード1 | 週刊新潮 |
キーワード2 | 俗物主義 |
キーワード3 | 雑誌ジャーナリズム |
キーワード4 | インターネットの台頭 |
キーワード5 | メディア規制 |
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