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学科 メディア学科
年度 2009
ゼミ名 渡辺 武達
タイトル 日本と韓国のテレビドラマの比較 ~ドラマに描かれる家族を中心に~
内容 この研究は日本と韓国の社会で、家族観というものはどのような違いがあるのかいう疑問からテレビドラマに描かれた家族関係を考察することにした。研究方法として日本と韓国のテレビドラマをいくつか選び、個人主義対集団主義という観点に焦点を当てて比較した。研究結果としてテレビドラマで家族そのものに対する中心性は韓国の方が高く韓国ドラマは家族に対して強い執着をみせた。日本の社会が韓国社会に比べて個人主義が強く広がっているようにみえた。日本と韓国社会のドラマに描かれた家族の差異は個人主義対集団主義であらわすことができた。日本のテレビドラマにみられる家族は個人主義に韓国のテレビドラマにみられる家族は集団主義、家族主義に近いようにみえた。しかし、日本と韓国、各社会のテレビドラマに描かれる家族制度や家族観を解釈するには、各社会の物理的な条件と近代化過程そして歴史や文化など様々な物事の考慮は不可欠である。
講評  メディア学科のキーワードは①メディア②コミュニケーション③ジャーナリズムである。つまり、情報のやりとりであるコミュニケーション過程の円滑化がどのようにして社会の民主化に貢献できるかということである。私のゼミではメディアと社会の関係に特化した卒論を書くように指導しており、今年も、現代社会のメディア状況を分析するという視点をもったものが提出された。今後の課題は変化の激しいメディアの技術論に惑わされない人間の情報活動の在り方についてその根源をえぐる問題にアプローチできるようにすることである。学生たちが情報流通の背後にあるビジネス論理と人間の幸せを同時に追求できるようになれば、さらに実りある卒論になるであろう。
キーワード1 テレビドラマ
キーワード2 家族観
キーワード3 家族関係
キーワード4 個人対集団
キーワード5  
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