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学科 | メディア学科 |
年度 | 2009 |
ゼミ名 | 渡辺 武達 |
タイトル | 調査捕鯨廃止を訴えない日本のメディア責任を問う ~グローバル社会のジャーナリズムの影響~ |
内容 | 「調査捕鯨は廃止すべきだ」という報道は日本のマスメディアで取り上げられない。今日、日本の捕鯨報道に必要なのは、日本海以外で調査捕鯨が政府の横暴で政治的利潤追求を求め行う不必要性を伝えることと、日本の局地的な地域でわずかに存在する伝統文化の継承活動としての沿岸捕鯨の住み分けを明確にした報道を市民に訴えることである。本文の第一章では、今まで報道されてこなかった国際的非難のある「調査捕鯨の不当性とその背景」を論じる。第二章では現在の捕鯨報道に隠された歴史をひも解き、第三章では、グローバル社会で異文化コミュニケーションの役割を担う日本メディアがその役割を果たせない場合、結果として社会でどのような惨事が起こるかを、その背景のグローバルジャーナリズムを踏まえて論じる。第四章では、今後の捕鯨問題は、以上を踏まえ「調査捕鯨の廃止」をプロ意識を持って、報道していくことで解決に繋がると提示する。 |
講評 | メディア学科のキーワードは①メディア②コミュニケーション③ジャーナリズムである。つまり、情報のやりとりであるコミュニケーション過程の円滑化がどのようにして社会の民主化に貢献できるかということである。私のゼミではメディアと社会の関係に特化した卒論を書くように指導しており、今年も、現代社会のメディア状況を分析するという視点をもったものが提出された。今後の課題は変化の激しいメディアの技術論に惑わされない人間の情報活動の在り方についてその根源をえぐる問題にアプローチできるようにすることである。学生たちが情報流通の背後にあるビジネス論理と人間の幸せを同時に追求できるようになれば、さらに実りある卒論になるであろう。 |
キーワード1 | 調査捕鯨 |
キーワード2 | 日本捕鯨報道 |
キーワード3 | グローバル社会 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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