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学科 | メディア学科 |
年度 | 2010 |
ゼミ名 | 渡辺 武達 |
タイトル | メディアの発展に伴う企業のマーケティングの変遷 |
内容 | 本論文では、メディアの発展に伴う企業マーケティングの変遷と、現在のメディア環境下における企業の採るべき手法・姿勢を明らかにすることを目的としている。 第一章では、消費者の置かれているメディア環境の移り変わりに着目した。その結果、インターネット普及後はネット上での検索などにより、消費者が主体的な購買活動を行える環境に変化していることがわかった。 第二章では、ソーシャルメディアによる消費者の購買活動と企業マーケティングへの影響を考察した。その中で、現在はソーシャルメディア内の消費者の口コミが強い影響力を持つ、「マーケティング3.0」という段階にあることが明らかになった。 第三章では、ソーシャルメディアの直近の例として「Twitter」を取り上げ、これを企業マーケティングに導入するメリットについて考えた。その結果、Twitterは「速報性」「コミュニケーション性」「バイラル性」の三点において圧倒的な力を誇るメディアで、今後の企業マーケティングを一段と進化させる可能性を有するとの結論を得た。 第四章では、一~三章の論証を踏まえ、昨今のメディア環境下において企業に求められる体制・姿勢について提言した。最終的に、「社内メディアチームの確立」「顧客とのコミュニケーションの促進」「マーケティング効果測定ツールの積極的利用」の三点を、本論文の結論とした。 |
講評 | メディア学科のキーワードは①メディア②コミュニケーション③ジャーナリズムで、それらは学部から大学院博士課程後期まで共通している。つまり、情報のやりとりであるコミュニケーション過程の研究を通して社会の民主化に貢献するためのいとぐちをつかむことがメディア学の最終目標である。私のゼミではメディアと社会の関係に特化した卒論を書くように指導しており、今年も、現代社会のメディア状況を分析するという視点をもったものが提出された。今後の課題は変化の激しいメディアの技術論に惑わされない人間の情報活動の在り方についてその根源をえぐる問題にアプローチできるようにすることである。学生たちが情報流通の背後にあるビジネス論理と人間の幸せを同時に追求できるようになれば、さらに実りある卒論になるであろう。 |
キーワード1 | ソーシャルメディア |
キーワード2 | ネット社会 |
キーワード3 | マーケティング |
キーワード4 | |
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