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学科 | メディア学科 |
年度 | 2010 |
ゼミ名 | 渡辺 武達 |
タイトル | 記者クラブ制度から見るメディアのあり方~情報は誰のものか~ |
内容 | 本論の目的は、記者クラブ制度を中心に研究することにより、メディアに対する漠然とした不信感の原因が見えてくると仮定し、メディア業界の問題構造を正確に捉えた上で、今後のメディアのあり方や市民のメディアにするあり方をさぐっていき、筆者なりの提言を行うことである。 第一章では、記者クラブ制度の発足した経緯とその役割について研究した。 第二章では記者クラブ制度の利点と問題点を検証し、問題についてはそれがメディアのどのような構造的問題を表しているのかを述べ、その上で記者クラブ制度の改善について述べている。 第三章では、近年における記者クラブ制度の見直しの動きについてまとめた。 第四章ではそれらをふまえ、これからのメディアのあり方や市民のありかた、そしてメディアの進化による新たな可能性について述べた。 これらを通し、市民がメディアリテラシーを身に着け、メディアの重要性やメディアの改善に対する社会的合意を作り、メディアとの間に健全な緊張感を生み出し、その緊張感の中でメディアも本来の使命を果たすような倫理観を再確認すべきという結論に達した。 |
講評 | メディア学科のキーワードは①メディア②コミュニケーション③ジャーナリズムで、それらは学部から大学院博士課程後期まで共通している。つまり、情報のやりとりであるコミュニケーション過程の研究を通して社会の民主化に貢献するためのいとぐちをつかむことがメディア学の最終目標である。私のゼミではメディアと社会の関係に特化した卒論を書くように指導しており、今年も、現代社会のメディア状況を分析するという視点をもったものが提出された。今後の課題は変化の激しいメディアの技術論に惑わされない人間の情報活動の在り方についてその根源をえぐる問題にアプローチできるようにすることである。学生たちが情報流通の背後にあるビジネス論理と人間の幸せを同時に追求できるようになれば、さらに実りある卒論になるであろう。 |
キーワード1 | 記者会見オープン化 |
キーワード2 | 記者クラブ制度 |
キーワード3 | メディア業界の構造的問題 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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