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学科 | メディア学科 |
年度 | 2010 |
ゼミ名 | 渡辺 武達 |
タイトル | 映画で観るホロコースト |
内容 | 過去の出来事であるホロコーストについて私たちが映像としてホロコーストを捉えることができるのは,頻繁につくられてきたホロコースト映画によるイメージづけが大きく影響していた。戦後,様々なホロコースト映画がつくられており,その形態は様々である。中でも,ドキュメンタリー映画である『SHOAH』は見る者にホロコーストを現実として捉えることを可能にした。一方,『シンドラーのリスト』を筆頭に娯楽映画として商業的な成功を収める映画が多く排出されてきた。娯楽映画として描くことは,ホロコーストを知らしめることに関しては大きな役割を果たしてきたが,ホロコーストを現実から遠ざける結果になる恐れがある。そして,そのような映画を含めたメディアがホロコーストを政治的に利用して金を得ようとする目的に使われることがある。ホロコーストを二度と繰り返さないために,歴史への正しい認識が必要不可欠であり,そのためにメディアを使うべきである。 |
講評 | メディア学科のキーワードは①メディア②コミュニケーション③ジャーナリズムで、それらは学部から大学院博士課程後期まで共通している。つまり、情報のやりとりであるコミュニケーション過程の研究を通して社会の民主化に貢献するためのいとぐちをつかむことがメディア学の最終目標である。私のゼミではメディアと社会の関係に特化した卒論を書くように指導しており、今年も、現代社会のメディア状況を分析するという視点をもったものが提出された。今後の課題は変化の激しいメディアの技術論に惑わされない人間の情報活動の在り方についてその根源をえぐる問題にアプローチできるようにすることである。学生たちが情報流通の背後にあるビジネス論理と人間の幸せを同時に追求できるようになれば、さらに実りある卒論になるであろう。 |
キーワード1 | 娯楽映画 |
キーワード2 | ホロコースト映画 |
キーワード3 | ホロコースト産業 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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