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学科 | メディア学科 |
年度 | 2010 |
ゼミ名 | 渡辺 武達 |
タイトル | テレビ的教養の可能性 |
内容 | 一億総白痴化に代表されるように、テレビに関する批判は1953年のテレビの本放送開始前後からさかんに叫ばれていた。それから、半世紀以上がたった今なお、テレビ悪玉論の考えが社会一般にいきわたり、他のメディアの登場とあいまって、テレビの存在価値が揺らいでいるのが現在の状況である。しかし、その批判の構図は50年前から変っておらず、変りに視聴者にはメディア・リテラシーなるものが芽生え始めた。テレビの益の部分にも着目すると、情報のセーフティネットとしてのテレビのあり方が今後のテレビ論を語る上で重要であった。テレビ放送の新しい価値はテレビ的教養にある。 |
講評 | メディア学科のキーワードは①メディア②コミュニケーション③ジャーナリズムで、それらは学部から大学院博士課程後期まで共通している。つまり、情報のやりとりであるコミュニケーション過程の研究を通して社会の民主化に貢献するためのいとぐちをつかむことがメディア学の最終目標である。私のゼミではメディアと社会の関係に特化した卒論を書くように指導しており、今年も、現代社会のメディア状況を分析するという視点をもったものが提出された。今後の課題は変化の激しいメディアの技術論に惑わされない人間の情報活動の在り方についてその根源をえぐる問題にアプローチできるようにすることである。学生たちが情報流通の背後にあるビジネス論理と人間の幸せを同時に追求できるようになれば、さらに実りある卒論になるであろう。 |
キーワード1 | 一億総白痴化 |
キーワード2 | 情報のセーフティネット |
キーワード3 | テレビ的教養 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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