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学科 | メディア学科 |
年度 | 2010 |
ゼミ名 | 渡辺 武達 |
タイトル | 『視聴者が求めるお笑い像』 |
内容 | 今回の卒業論文では,「視聴者が求めるお笑い像」をテーマに執筆を行った。数年前から茶の間を賑やかにしてきたお笑い番組。世に言う「お笑いブーム」が日本に到来したここ数年と,以前に比べお笑い番組をあまり見かけなくなった最近。視聴者が局や番組に求める中身が,少しずつですが変わってきたのではないだろうか。放送される番組のパターン化,マンネリ化も目立ち,放送内容の稚拙さも目につく今,そのような番組がいったいなぜ増加したのかを考察し,そういったテレビ局や製作側の怠惰とでも言うべき番組作りも含む様々な原因により,番組のレベルの低下がささやかれている問題について述べた。この問題は放っておけばお笑い番組内だけでは収まらず,他のジャンルの番組や,はたまたテレビ番組自体が悪い影響を受けてしまうことになりかねない。今我々が享受すべき情報に本質を3つのキーワード(1)視聴者のニーズ(2)視聴率(3)放送倫理とやらせ,に関連付けて「本当に視聴者が求めるお笑い像」とは何かについて真理を追究し,「エンターテインメント」,「娯楽=バラエティ」の偏重に苦言を呈し,これからの日本のテレビが向かうべき未来をどのように切り開くのかを考察した。 |
講評 | メディア学科のキーワードは①メディア②コミュニケーション③ジャーナリズムで、それらは学部から大学院博士課程後期まで共通している。つまり、情報のやりとりであるコミュニケーション過程の研究を通して社会の民主化に貢献するためのいとぐちをつかむことがメディア学の最終目標である。私のゼミではメディアと社会の関係に特化した卒論を書くように指導しており、今年も、現代社会のメディア状況を分析するという視点をもったものが提出された。今後の課題は変化の激しいメディアの技術論に惑わされない人間の情報活動の在り方についてその根源をえぐる問題にアプローチできるようにすることである。学生たちが情報流通の背後にあるビジネス論理と人間の幸せを同時に追求できるようになれば、さらに実りある卒論になるであろう。 |
キーワード1 | 視聴者のニーズ |
キーワード2 | 視聴率 |
キーワード3 | 放送倫理とやらせ |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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