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学科 メディア学科
年度 2010
ゼミ名 渡辺 武達
タイトル スポーツ報道 ~スポーツ実況放送とヒーロー像
内容  スポーツ報道の本来の意義は人間の身体的営みの素晴らしさを通し、人々にスポーツの素晴らしさ、感動を与えることである。現在、スポーツ中継はテレビ局にとって視聴率を獲得することのできるコンテンツとなっており,スポーツの商品化が進んでおり、スポーツの枠を超えて,にぎやかに視聴者をひきつける,単なる「みせもの」となってしまっている。より「わかりやすく」するためにスポーツは物語の中心となる要素を盛り込みながら,「物語」として語られ,視聴者にとって「物語」となったスポーツ中継は理解しやすくなり,その種目や選手への理解を助けることになる。しかし、昨今のスポーツ中継はエンターテイメントとしての要素が色濃く出すぎており,勝敗の妙の理解を助けるのではなく,視聴者が余韻に浸ることを阻害し,送り手の考えを押し付ける結果となっている。1メディアとスポーツの関連性の変容、2現代のスポーツヒーロー像とは、3「物語」化したスポーツ中継を中心にスポーツ中継のあり方について述べる。
講評  メディア学科のキーワードは①メディア②コミュニケーション③ジャーナリズムで、それらは学部から大学院博士課程後期まで共通している。つまり、情報のやりとりであるコミュニケーション過程の研究を通して社会の民主化に貢献するためのいとぐちをつかむことがメディア学の最終目標である。私のゼミではメディアと社会の関係に特化した卒論を書くように指導しており、今年も、現代社会のメディア状況を分析するという視点をもったものが提出された。今後の課題は変化の激しいメディアの技術論に惑わされない人間の情報活動の在り方についてその根源をえぐる問題にアプローチできるようにすることである。学生たちが情報流通の背後にあるビジネス論理と人間の幸せを同時に追求できるようになれば、さらに実りある卒論になるであろう。
キーワード1 エンターテイメント化
キーワード2 スポーツ報道
キーワード3 ヒーロー
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