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学科 | メディア学科 |
年度 | 2010 |
ゼミ名 | 渡辺 武達 |
タイトル | 『新聞』販売の現状と未来 |
内容 | 新聞社が斜陽産業だと呼ばれるようになったのは久しい話だ。若者の新聞離れは深刻で、これから先20年経ったとき、「紙」としての新聞が存在しているかなんて想像もつかない。最大の原因は、インターネットが頭角を現してきたことだ。ネットはモバイル化によって、より人々に身近なものとなり、電子新聞も見受けられるようになってきた。このままでは新聞の発行部数は、もっと脅かされることとなる。私は卒業後、新聞社の販売局員になるので、この現状を見過ごすことはできない。現在の新聞のビジネスモデルを分析することによって、新しい新聞販売の構造を編み出す必要があると考えた。したがって、本稿では、現在の新聞販売の問題点を深く掘ることで、未来の新聞ビジネスのあり方を展望することを目的とした。 本研究においてわかったことは、新聞は形を変えるが、権威ある活字メディアとして生き残るということ。新聞販売には「押し紙」や「暴力装置」の問題があることだ。その問題を払拭するためには、経営体質の改善が必要で、地域の人々と心の結びつきを強めていくことも大切である。これからは、変容する新聞ビジネスに対し、抜本的改革と具体策を追究していかなければならない。 |
講評 | メディア学科のキーワードは①メディア②コミュニケーション③ジャーナリズムで、それらは学部から大学院博士課程後期まで共通している。つまり、情報のやりとりであるコミュニケーション過程の研究を通して社会の民主化に貢献するためのいとぐちをつかむことがメディア学の最終目標である。私のゼミではメディアと社会の関係に特化した卒論を書くように指導しており、今年も、現代社会のメディア状況を分析するという視点をもったものが提出された。今後の課題は変化の激しいメディアの技術論に惑わされない人間の情報活動の在り方についてその根源をえぐる問題にアプローチできるようにすることである。学生たちが情報流通の背後にあるビジネス論理と人間の幸せを同時に追求できるようになれば、さらに実りある卒論になるであろう。 |
キーワード1 | 押し紙 |
キーワード2 | 新聞販売 |
キーワード3 | 電子化 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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