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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2023 |
ゼミ名 | 中川 吉晴 |
タイトル | 資本主義はなぜ生きづらいのか? ──ガルブレイス、フロム、國分功一郎の思想から?? |
内容 | なぜ我々は生きづらさを感じるのか、どうすれば幸せになれるのだろうかという疑問から、ガルブレイス、フロム、國分功一郎の思想を中心に、資本主義社会が孕む、生きづらさをもたらす要因について考察する。第1章では、現代に至るまでの資本主義の変遷を辿り、そして、その社会システムが持つ性質を述べる。第2章では、ガルブレイスの「依存効果」、フロムの「もつこと」、そして國分功一郎の「疎外」という三つの概念を取り上げ、現代人の抱える生きづらさを解明する。第3章では、世界一幸福な国フィンランドの人々へのインタビューから、生きづらさを脱却し幸せになるための考察を行う。結論として、資本主義のシステムそれ?体がもつ問題点を示すと同時に、生きづらさから脱却し幸せになるためには、私たちが何を幸せと感じるかという、ゆたかさの再定義を行う必要があるということを示した。? |
講評 | 本論文は、資本主義社会のなかで人びとが感じる「生きづらさ」の起源を、資本主義の歴史を辿りながら明らかにし、さらに経済学、社会学、哲学の知見をもとに「欲望」のあり方を吟味し、フィンランドとの対比のなかで「ゆたかさ」を再考したものである。容易な解決策のない大きなテーマを掲げ、多くの文献を調べ、一貫した議論を展開していることが評価できる。 |
キーワード1 | 生きづらさ |
キーワード2 | 資本主義 |
キーワード3 | 依存効果 |
キーワード4 | もつこと |
キーワード5 | 疎外 |
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